「 川の深さは」 福井 晴敏(講談社文庫)
「犯人に告ぐ」 雫井脩介(双葉文庫)
「シリウスの道」 藤原伊織(文春文庫)
「ひまわりの祝祭」 藤原伊織(講談社文庫)
結構読みました。
「犯人に告ぐ」は映画化されてたようです。行送りが大きかったのが以外に読みやすかった。反面、緊張感が薄れるように感じるのは慣れの問題だろうか。
「シリウスの道」は広告代理店の話で、広告専門用語がバンバン出てきて楽しかった。大きな広告はやった事が無いので知らない単語が多かった。それでも雰囲気はわかる。ハードボイルド。
「ひまわりの祝祭」は画家の才能とゴッホの話。暗い主人公が無口な割に結構喋ります。最後はハードボイルド・アクション。
藤原伊織作品の主人公は、皆頭が良くて無欲です。無欲で無頓着なので生き方は下手ですが、そこがフィクションっぽく、かっこいいのかもしれない。
そういえば、
「魔王」 伊坂幸太郎(講談社文庫)
これも読んでた。伊坂幸太郎作品の中でも今までと違う雰囲気。モチーフとして政治やファシズム等扱ってるせいだろうか、引用や説明が多いので、今まで読んだ作品とは何となくニュアンスが違う。「魔王」と「呼吸」の二部構成で、「呼吸」の方がいい話。
「テロリストのパラソル」藤原 伊織(講談社文庫)
アル中の中年が爆弾テロに遭遇してから、動きはじめるハードボイルドな物語です。何でも江戸川乱歩賞、直木賞同時受賞作だそうです。すごいですね。暗く静かな導入から主人公の行動や会話によって徐々に輪郭が見えてきます。会話が知的でちょっといい感じです。登場人物は大体賢い感じですけど、皆、陰があり魅力的です。映像化もしやすそうな感触。
著者は2007年に亡くなっているので、新作は出ないのですが、過去の作品を探ってみようと思います。。
「グレイヴ・ディッカー」高野和明(講談社)
新年最初の読書がこんな猟奇殺人鬼のミステリーとは…。特に深い意味はありません。ふと思ったので。
マイミクに読んでいた人がいましたので選んでみました。感想ですが、小さなところから、なんとまぁ話が大きくなる事でしょう。著者は映画出身の人らしいので、設定から描写まで映画っぽく進んでいくのですが、ちょっと過剰なところもチラホラ。でも映画にしたら、きっと面白いアクション・ミステリーになるんじゃないかな。やっぱりドキドキしたよ。
あ、あけましておめでとう。
「坂の上の雲」司馬遼太郎
大作です。全八巻読みました。長かったです。。。
専門用語や戦艦名、外国武官の名前等頭に入りにくかったなぁ。
今は便利な時代で、読みながらもネットで人物調べたり、戦艦の写真見つけたりできるのです。今になって読めてよかった点です。
「竜馬が行く」は読んでませんが、中学・高校で駆け足の授業ではピンとこなかった近代史が「燃えよ剣」、「翔ぶが如く」と幕末〜維新〜明治の時代の流れ、雰囲気が感じ取れます。後の昭和、太平洋戦争での日本陸軍・海軍の危惧が散りばめられています。
激動の時代で、今となっては起こるべくして起こった感のある日露戦争ですが、戦闘の記述が激しかったので、最後の最後はひっそり、ほっそりと寂しかった印象。
『となり町戦争』三崎 亜記
映画にもなった作品です。淡々と静かに進むストーリーと実感のない、見えない戦争。主人公本人の意思の及ばない異次元な役所、その役所で事務的に処理されていく戦争事業。言いたい事は直球で伝わります。ちょっと余韻が少なく感じたたけど、別章はよかった。
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